2021年度灘中入試を振り返る。

2021年度の灘中入試は受験者数が650名と前年より112名の減少となりました。コロナの影響で、関東や九州など他地域からの進学予定のない受験が手控えられたものと思われます。関西の志願状況を確認すると、志願者数は関西全体で400名弱と前年とほぼ変わらない状況でした。府県別でみると、兵庫県全体の志願者が150名と前年より35名減少したのに対し、大阪府全体の志願者は159名と前年比で24名増加し、京都府全体の志願者も52名と前年比で16名増加しておりました。兵庫県の減少分を大阪府と京都府の増加分で補い、関西全体としては変わらずといった状況でした。兵庫県の減少、大阪府と京都府の増加に関しては、関西における大手進学塾の勢いが反映されているような気がしますので、塾との因果関係は注視していきたいと思います。
受験者数の大幅な減少で合格者数も227名と前年よりも29名減少しましたが、実質倍率は3.82倍と前年度に対して0.49倍下がり、かなり落ち着いた入試となりました。
今年度の合格最低点は341点でした。これは2012年度の362点に次ぐ高水準です。合格点を最も押し上げた要因は算数の1日目と思われます。算数1日目の設問数が14題と少なめの設定であったことで、かなり多くの受験生が時間的にゆとりがあったものと思われます。受験者平均が65.1点に対し、合格者平均が83.0点と実に17.9点の差が発生したのは、中位と上位の実力差がはっきりと出た結果でしょう。算数全体で見ても、受験者平均が119.4点に対し、合格者平均が150.8点と差が31.4点と大きくついていることから、今年度の灘中入試も算数の得点力が決め手となりました。

 

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