高槻中学校は難化している?2022〜2026年の倍率・偏差値推移から見る人気上昇の実態
高槻中学校は難化している?
2022〜2026年の入試状況・倍率・日能研R4偏差値から、高槻中学校の現在地を分析します。

大阪・北摂エリアの難関共学校として、近年存在感を高めている高槻中学校。
共学校人気、交通アクセスの良さ、理系・医系志向、大学合格実績への期待などを背景に、関西中学受験でも注目度の高い学校になっています。
特に見逃せないのが、大阪医科薬科大学との関係です。
高槻中学校・高等学校は、学校法人大阪医科薬科大学のもとにある学校であり、医学部・薬学部・理系進学を視野に入れる家庭から注目されやすい学校です。
では、高槻中学校の入試は実際に難化しているのでしょうか。
この記事では、2022年度から2026年度までの入試状況と、日能研R4偏差値をもとに、高槻中学校の人気・難度・他校比較を分析します。
この記事の結論
高槻中学校は、2022〜2025年にかけて志願者数・倍率・偏差値の面で上昇傾向が見られました。
2026年度は志願者数が減少しましたが、これは単純な人気低下というより、難度上昇を警戒した出願調整と見るのが自然です。
特に日能研R4で見ると、男子では高槻Aが洛星前期を上回り、高槻Bは大阪星光学院と同水準。
女子では高槻Bが四天王寺医志と同水準に位置しています。
1. 高槻中学校の志願者数はどう推移したか
まず、高槻中学校の志願者数の推移を見てみます。
2022年度から2025年度にかけては、A日程・B日程ともにおおむね増加傾向が見られました。
特にB日程男子は、2025年度に志願者数が1,021名まで増えています。

| 年度 | A日程 男子 | A日程 女子 | B日程 男子 | B日程 女子 |
|---|---|---|---|---|
| 2022 | 351 | 226 | 863 | 397 |
| 2023 | 351 | 298 | 941 | 429 |
| 2024 | 427 | 294 | 991 | 482 |
| 2025 | 436 | 304 | 1,021 | 478 |
| 2026 | 376 | 274 | 803 | 398 |
2025年度までは、特に男子を中心に高槻中学校への注目度が高まっていたことが分かります。
一方で、2026年度はA日程・B日程ともに志願者数が減少しました。
ここで注意したいのは、志願者数の減少=人気低下とすぐに判断してはいけないということです。
後述するように、2026年度の高槻中学校は偏差値水準を大きく下げていません。
むしろ、2025年度までの難化を見て、受験家庭が出願校を慎重に選んだ可能性があります。
2. A日程の実質倍率はどう変化したか
A日程は、第一志望または準第一志望として受験する家庭も多く、高槻中学校の人気を直接反映しやすい入試です。

| 年度 | A日程 男子 実質倍率 | A日程 女子 実質倍率 |
|---|---|---|
| 2022 | 2.69倍 | 1.74倍 |
| 2023 | 2.55倍 | 2.31倍 |
| 2024 | 2.97倍 | 2.22倍 |
| 2025 | 3.14倍 | 2.20倍 |
| 2026 | 2.50倍 | 1.90倍 |
特に注目したいのは、2025年度A日程男子の実質倍率3.14倍です。
中学入試で3倍を超える実質倍率は、受験生・保護者にかなり強い印象を与えます。
2026年度は2.50倍まで落ち着きましたが、これは学校の評価が下がったというより、前年までの厳しさを見て、受験生側が出願を調整した結果と考える方が自然です。
3. B日程は上位層が集まる難関併願入試
高槻中学校のB日程は、単なる「後日程の併願校」と考えると危険です。
灘、甲陽、大阪星光、洛星、洛南、四天王寺、西大和などを受験する上位層が併願してくるため、偏差値・実質倍率ともに高くなりやすい入試です。

| 年度 | B日程 男子 実質倍率 | B日程 女子 実質倍率 |
|---|---|---|
| 2022 | 1.98倍 | 3.08倍 |
| 2023 | 2.26倍 | 3.09倍 |
| 2024 | 2.41倍 | 3.53倍 |
| 2025 | 2.64倍 | 3.07倍 |
| 2026 | 2.35倍 | 2.40倍 |
B日程女子は、2024年度に3.53倍という高倍率になっています。
2026年度は2.40倍まで下がりましたが、それでも上位層が集まる入試であることに変わりはありません。
B日程の注意点
高槻B日程は、A日程よりも偏差値が高く出る傾向があります。
そのため、「A日程が難しいからB日程で取りに行く」という発想ではなく、B日程はB日程で別の厳しさがあると考えるべきです。
4. 日能研R4偏差値の推移
次に、日能研R4偏差値の推移を見ます。
R4偏差値は、一般に合格可能性80%ラインを示すものです。
塾によって母集団や判定基準は異なるため、ここでは日能研関西のR4を基準に、年度ごとの流れを見ていきます。

| 年度 | A日程 男子 | A日程 女子 | B日程 男子 | B日程 女子 |
|---|---|---|---|---|
| 2022 | 57 | 61 | 62 | 64 |
| 2023 | 58 | 62 | 64 | 64 |
| 2024 | 59 | 62 | 64 | 65 |
| 2025 | 60 | 62 | 63 | 65 |
| 2026 | 59〜60 | 62 | 63 | 64〜65 |
A日程男子は、2022年度の57から2025年度には60まで上昇しました。
2026年度も59〜60前後で、2022年度より高い水準にあります。
女子はA日程で62前後、B日程では64〜65前後で推移しており、非常に高い水準です。
つまり、2026年度に志願者数が減ったからといって、高槻中学校が大きく易化したとは言えません。
5. 高槻中の偏差値は、人気難関校と比べてどこまで来たのか
高槻中学校の難化を実感するうえで最も分かりやすいのが、洛星・六甲・大阪星光・四天王寺など、関西の人気難関校との比較です。

男子:高槻Aは洛星前期を上回り、高槻Bは大阪星光と同水準
| 学校・入試区分 | 日能研R4目安 | 高槻との比較 |
|---|---|---|
| 高槻A 男子 | 60前後 | 洛星前期を上回る水準 |
| 洛星前期 | 59 | 高槻Aがやや上回る |
| 高槻B 男子 | 63 | 大阪星光学院と同水準 |
| 大阪星光学院 | 63 | 高槻Bと同水準 |
| 六甲学院B | 64 | 高槻Bがかなり接近 |
| 洛星後期 | 64 | 高槻Bがかなり接近 |
男子では、高槻Aが洛星前期を上回る水準にあります。
また、高槻Bは大阪星光学院と同水準で、六甲学院Bや洛星後期にも迫る位置です。
これは非常に大きな変化です。
高槻中学校は「北摂の人気共学校」というだけでなく、男子難関校の併願戦略の中でも、かなり高い位置に入ってきていると言えます。
女子:高槻Bは四天王寺医志と同水準
| 学校・入試区分 | 日能研R4目安 | 高槻との比較 |
|---|---|---|
| 高槻A 女子 | 62 | 四天王寺英数を上回る |
| 四天王寺 英数 | 58 | 高槻Aが明確に上回る |
| 四天王寺 英S | 64 | 高槻Bが上回る水準 |
| 高槻B 女子 | 64〜65 | 四天王寺医志と同水準 |
| 四天王寺 医志 | 65 | 高槻Bと同水準 |
女子では、さらに高槻中学校の存在感が目立ちます。
高槻Aは四天王寺英数を上回り、高槻Bは四天王寺英Sを上回る、または同等以上の水準です。
特に注目すべきは、高槻Bが四天王寺医志と同水準にあることです。
四天王寺医志は関西女子最難関レベルの一角ですから、高槻B女子の難度がいかに高いかが分かります。
ここがこの記事の重要ポイント
高槻中学校は、単に「人気が上がっている学校」ではありません。
日能研R4で見ると、男子では洛星前期を上回り、大阪星光学院と同水準。
女子では四天王寺医志と並ぶ水準まで来ています。
つまり、高槻中学校はすでに関西難関校の中で存在感を強めている学校と見るべきです。
補足コラム
2027年度以降は洛星の入試変更にも注意
なお、2027年度以降の男子難関校の併願戦略を考えるうえでは、洛星中学校の入試変更にも注意が必要です。
洛星は、2027年度入試について入学試験概要の速報版を公開しており、前年度からの変更点があることを案内しています。
この記事では、2026年時点の日能研R4をもとに、高槻Aが洛星前期を上回り、高槻Bが洛星後期に迫るという比較をしています。
しかし、2027年度以降に洛星の入試日程や方式が変わる場合、従来の「洛星前期・洛星後期」を前提にした併願パターンも変化する可能性があります。
特に高槻B日程は、もともと上位層が集まりやすい入試です。
洛星の後日程の扱いが変わることで、京都・大阪北部方面の受験生の流れが変わり、高槻B日程の出願動向にも影響が出る可能性があります。
ただし、現時点で「洛星の入試変更により高槻Bが必ず難化する」と断定するのは早計です。
受験生が高槻Bに流れる可能性もあれば、六甲・清風南海・須磨学園・開明など、他の併願校へ分散する可能性もあります。
そのため、2027年度以降に高槻中学校を受験する場合は、高槻単体の偏差値や倍率だけでなく、洛星・六甲・大阪星光など男子難関校の日程変更や併願関係もあわせて確認する必要があります。
6. 高槻中はどの学校と同じ水準か
もう少し広く、関西中学受験全体の中で高槻中学校の位置づけを整理すると、次のようになります。

| 高槻中の入試区分 | 日能研R4目安 | 比較しやすい関西主要校 |
|---|---|---|
| 高槻A 男子 | 59〜60前後 | 洛星前期、清風南海A・S特進、須磨学園、開明上位日程 |
| 高槻B 男子 | 63前後 | 大阪星光学院、清風南海B・S特進、須磨学園2B、六甲学院B、洛星後期 |
| 高槻A 女子 | 62前後 | 須磨学園1B、立命館後期AL、清風南海A・S特進、四天王寺英数より上位 |
| 高槻B 女子 | 64〜65前後 | 四天王寺医志、四天王寺英S、洛南高附属専願、神戸大附属、須磨学園上位日程 |
こうして見ると、高槻中学校は単なる北摂の人気共学校ではありません。
すでに関西難関校の一角として見られる水準にあります。
特にB日程は、男子・女子ともに非常に高いレベルです。
B日程を「押さえ」と考えるのは危険で、上位層との競争になる入試と考える必要があります。
金蘭千里との関係について
金蘭千里は、高槻中学校と同水準の学校というより、医学部・理系進学を意識する家庭が検討しやすい北摂の進学校として位置づける方が自然です。
金蘭千里は医学部医学科への合格実績でも知られており、医学部志向の家庭にとって候補に入りやすい学校です。
そのため、「高槻と金蘭千里が同じ難度」という意味ではなく、2026年度の高槻志願者減の背景として、医学部・理系志向の家庭の一部が金蘭千里をより現実的な選択肢として検討した可能性がある、という見方が適切です。
7. 2026年に志願者が減った理由
2026年度の高槻中学校は、A日程・B日程ともに志願者数が減少しました。
しかし、これは単純な人気低下ではなく、難関校として認識されすぎたことによる出願調整と考える方が自然です。

理由1:2025年までの難化
2025年度までの高槻中学校は、志願者数・実質倍率・偏差値の面で上昇傾向がありました。
とくにA日程男子の3.14倍という数字は、受験家庭に「高槻はかなり厳しい」という印象を与えたはずです。
理由2:A日程男子の高倍率化
A日程男子は2024年度2.97倍、2025年度3.14倍と高倍率になりました。
そのため、2026年度は高槻Aを避け、より合格可能性を読みやすい学校へ出願した家庭があったと考えられます。
理由3:B日程の上位層集中
B日程は、最難関校・難関校との併願者が集まりやすい入試です。
そのため、受験生のレベルが高く、偏差値表以上に厳しく感じられることがあります。
理由4:医学部・理系志向校への出願分散
高槻中学校の難化を警戒した受験生が、金蘭千里・開明・帝塚山・大阪桐蔭上位コース・雲雀丘学園などへ出願を分散させた可能性があります。
ただし、これは単純に「高槻から別の学校へ人気が移った」という意味ではありません。
高槻中学校は、大阪医科薬科大学と同じ学校法人のもとにある学校であり、医学部・薬学部・理系進学を意識する家庭から注目されやすい学校です。
そのため、高槻人気の背景には、共学校人気や北摂立地だけでなく、医学部進学を視野に入れた家庭からの支持もあると考えられます。
医学部志向の家庭から見た高槻と金蘭千里
金蘭千里については、高槻中学校と同じ偏差値帯の学校というより、医学部・理系進学を意識する家庭が検討しやすい北摂の進学校として位置づける方が自然です。
金蘭千里は医学部医学科への合格実績でも知られており、医学部志向の家庭にとっては現実的な選択肢の一つになりやすい学校です。
つまり、金蘭千里は「高槻と同水準の学校」というより、医学部志向・理系志向という進路面で、一部の受験家庭の関心が重なりやすい学校です。
高槻の難化を見て、医学部志向の家庭の一部が金蘭千里をより現実的な選択肢として検討した可能性はあります。
一方で、関西大倉については、高槻とは偏差値帯に差があるため、高槻受験層が直接大きく流れたと見るのは慎重であるべきです。
併願校として検討される家庭はあっても、今回の記事で「高槻からの主な分散先」として強く扱う必要はありません。
2026年の志願者減をどう見るべきか
高槻中学校の2026年度志願者減は、「人気が落ちた」と見るよりも、2025年度までの難化を受けて、受験生側が慎重に出願校を選んだ結果と見る方が自然です。
偏差値が大きく下がっていない以上、評価低下ではなく、難関校として認識されすぎたことによる出願調整と考えるべきでしょう。
8. 高槻中学校を受験する家庭が意識すべきこと
高槻中学校を目指す場合、単に偏差値だけを見るのではなく、A日程とB日程の性格の違いを理解することが大切です。
A日程で意識したいこと
- 第一志望・準第一志望の受験生が集まりやすい
- 男子は2025年度まで倍率上昇が目立った
- 女子はもともと高めの水準で安定している
- 算数で差がつきやすいため、標準問題の完成度と応用力が重要
B日程で意識したいこと
- 上位校との併願者が集まりやすい
- A日程より偏差値が高く出やすい
- 「押さえ校」と考えるのは危険
- 合格にはスピード、正確性、得点の安定感が必要
受験戦略上のポイント
高槻中学校は、A日程・B日程ともに難関校としての対策が必要です。
特にB日程は上位層が集まりやすいため、偏差値だけでなく、併願校全体の組み方を慎重に考える必要があります。
また、2027年度以降は洛星の入試変更も含め、男子難関校全体の併願パターンが変化する可能性があります。
最新の募集要項・入試日程・各塾の偏差値表を必ず確認しましょう。
まとめ:高槻中は「人気校」から「難関安定校」へ
2022〜2026年のデータを見ると、高槻中学校は、2025年度まで志願者数・倍率・偏差値の面で上昇傾向にありました。
2026年度は志願者数が減少しましたが、これは人気低下というより、難化を警戒した出願調整と見るのが自然です。
高槻中学校の人気の背景には、共学校人気や北摂立地だけでなく、大阪医科薬科大学との関係を背景にした医学部・理系志向の強さもあります。
医学部進学を意識する家庭にとって、高槻は非常に魅力的な選択肢になりやすい学校です。
特に注目すべきは、関西の人気難関校との比較です。
男子では高槻Aが洛星前期を上回り、高槻Bは大阪星光学院と同水準。
さらに六甲学院Bや洛星後期にも迫る位置にあります。
女子では高槻Aが四天王寺英数を上回り、高槻Bは四天王寺医志と同水準です。
これは、高槻中学校がすでに関西難関校の中で非常に高い位置にあることを示しています。
さらに2027年度以降は、洛星の入試変更により、男子難関校の併願戦略が変化する可能性もあります。
高槻B日程の位置づけも変わる可能性があるため、今後の入試動向には注意が必要です。
最終結論
高槻中学校は、単なる北摂の人気共学校ではありません。
日能研R4で見ると、洛星・六甲・大阪星光・四天王寺と比較しても、高い位置にある難関校です。
2026年度の志願者減は、評価低下ではなく、むしろ難関校として認識されすぎたことによる出願調整と見るべきでしょう。
参考資料
・高槻中学校・高等学校 公式サイト 入試情報・入試結果資料
・学校法人大阪医科薬科大学 高槻中学校・高等学校 公式情報
・大阪医科薬科大学 高大接続プログラム情報
・日能研関西 2026年入試 予想R4 合格可能性80%ライン 男子・女子
・洛星中学校・高等学校 公式サイト 2027年度入学試験概要 速報版
・金蘭千里中学校・高等学校 公式サイト 進路実績
・四谷大塚 学校情報・偏差値資料
・各進学塾・入試分析資料
※偏差値は塾・模試・年度・男女・入試日程によって異なります。
この記事では、公開資料をもとに、関西中学受験における相対的な位置づけを整理しています。
※日能研R4は「合格可能性80%ライン」を示す目安です。年度途中の予想偏差値と入試後の結果偏差値では数値が変わる場合があります。
※2027年度以降の入試日程・入試方式については、各学校の正式な募集要項を必ず確認してください。
高槻中学校の過去問で、出題傾向をつかもう
高槻中学校を本気で目指すなら、偏差値や倍率を見るだけでなく、実際の入試問題に早めに触れておくことが大切です。
特に高槻中は、A日程・B日程で受験者層や難度の見え方が変わります。
算数・国語・理科・社会の出題傾向、時間配分、問題の難度を確認するためにも、過去問演習は欠かせません。
まずは過去問を使って、
「どの科目で得点を安定させるか」
「算数でどこまで粘れるか」
「A日程・B日程のどちらに照準を合わせるか」
を具体的に確認していきましょう。
高槻中学校の過去問を探している方は、以下から確認できます。
高槻中学校の過去問はこちら
※過去問は年度によって収録内容が異なる場合があります。購入前に、対象年度・収録科目・解答解説の有無を確認してください。


