【国語】国語力の低下についてとその解決策


国語力の低い生徒が目立つようになりました。


長年、小学生を指導してきて、特にここ数年、感じることがあります。それは、以前にもまして、国語力の低い生徒が増えているということです。
ただし、国語力の高い生徒が減っている印象はありません。生徒の全体的な国語力が落ちているという印象もありません。
そうではなく、国語力が明らかに低い生徒が、目立つようになったということです。


国語力の低い子を持つご家庭を振り返ると、お母様そのものが勉強嫌いの方もいらっしゃいましたが、大手一流企業の管理職のお母様、社長の父親が急逝され、そのあと、社長を引き継いだお母様、母子家庭で、飲食業を経営されているお母様などがいらっしゃいました。結果、長年の指導経験、家庭教師経験から私が立てた仮説は、「子どもが小さいうちに、読み聞かせのできなかったご家庭では、子どもの国語力が伸びない確率が上がる。」というものです。


男女共同参画社会が叫ばれ、女性の社会進出が盛んになったことは、ある面、いいことなのかもしれませんし、女性が社会進出するようになってからも、各ご家庭では子どもに割く時間を頑張って捻出してきたのでしょう。そのため、子どもがまだまだ小さいうちは、子どもに読み聞かせをしながら寝かしつけている方も多いので、子どもたちの国語力がまだまだ維持できているのでしょうが、家庭教師をしている肌感覚では、過去に例を見ない国語力の低さ、つまり、「言葉の意味が全くピンとこない。」「設問で聞かれている内容が全くわからない。」「簡単な質問にも答えられない。」といった語彙力や理解力に極端に乏しい生徒が増えています。


子どもの能力を引き出すというのは、決して特別な方法ではありません。誰もが想像できる方法であり、実際にできているか、できていないかで差が生まれているのです。

ですので、小さいお子さんを持つご家庭におかれましては、是非、夫婦で子供に「読み聞かせ」をする時間を確保してもらえるとよいのではと思います。


<おすすめの読み聞かせ用の本>


国語力をカバーする方法はありませんか?


「子どもがまだ小さなご家庭は、読み聞かせの時間を確保すればいいですが、子どもがある程度大きくなった家庭では、どうしたらいいのですか?」
この投稿において、この質問に言及しない限り、危機だけ煽り、不安だけ与える、大変不親切な投稿となってしまいます。


家庭教師の仕事上、当然、生徒たちの国語力を高める手立てを講じてきたのですが、その中で、ご家庭でもできる方法として、お勧めするのは「音読」です。


「音読」のすすめ


私が実際活用しているのは以下3冊です。ちなみに、意味が分からなくても、古典やお経の音読効果も高いそうなので、私は小学生にも古典やお経を読ませます。





「音読」のメリット


日本の教育学者であり、東京大学名誉教授でもある汐見稔幸(しおみ としゆき)氏の記事を見てみると、音読のメリットとして、以下の6つの項目を挙げられております。

➀語彙力が上がる

➁読解力が増す

➂知識が増える

➃思考力が伸びる

➄コミュニケーション能力が養える

➅非言語認知能力が磨かれる

多くの効果が認められる音読ですが、最大の弱点は、子ども自身が積極的にしたがらないということです。子供たちを音読に誘うには、まずはこちらが見本を見せて、音読をします。

音読をしてると、それに合わせて、必ず子どもたちは、音読をし始めます。一方では、子どもたちはまねっこが好きですから、大人が引き金となって、子どもたちの行動を促すとうまくいくでしょう。

ご家庭におかれても、まず、親が音読をしてあげると、子どもたちも音読をしてくれると思いますので、お父さん、お母さんに頑張ってもらいたいです。

 

詳しく知りたい方は、以下の記事をお読みください。

【記事】東洋経済ONLINE『「音読」を甘く見る人が知らない驚きのメリット』


<汐見稔幸さん監修の本>


音読の方法


➀ゆっくりと正確に読む

初めはゆっくりとテキストを読み上げ、正確な発音に集中しましょう。徐々にスピードを上げることもできますが、正確性を優先しましょう。


➁同じ文章を徹底的に繰り返す

同じ文章を何度も繰り返し音読することで、言葉やフレーズが記憶に定着しやすくなります。


➂時々、複数の人間で一緒に音読をする

初めての文章を音読するときや、それ以外の時でも、時々一緒に音読するようにするといいでしょう。声を合わせて一緒に読むことで、子どもたちは、正しい発音が身につき、テンポよく音読ができるようになります。基本、大人と一緒に音読をするのがいいでしょうが、付属のCDなどを利用するのもありです。付属のCDの音を出しながら、親子一緒に音読するのもいいでしょう。


感情を込める(基本的には、感情を込める必要はありません。音読が習慣化してからの応用編です。)

ここからは応用編です。毎日の音読は、特に感情をこめなくてもいいですが、詩や名作など、美しい日本語の音読の際は、感情を込めることで、情緒の学習にもなります。


➄録音した自分の声を聴いてみる

録音した声を初めて聴くと、自分の声ではない印象を持ちますが、音読をしている自分の声にも集中し、より発音に対する感度がよくなります。これも、応用編となります。


音読をさせた結果

もちろん国語のひどい得点力は改善されます。そして、私が実際目の当たりにした特筆すべき成果としては、英語の学習から半年の小学生が英検4級に受かったり、塾通いの私立中学受験生の国語の偏差値が50を超え、希望する中学に入学できたり、定期考査でいつも国語の得点が平均以下だった名門私立中学の生徒が、安定して平均点を超え、いいときは90点以上の得点をするようになったり、別の私立中学1年生が英検2級に合格したりといったものです。
音読の効果は、短期で求めるものよりも、長期的な視野に立つべきものと思いますが、短期でも一定の成果が感じられると思います。
子どもに対して音読をするように指示をするだけでは、音読はめんどくさがられ、せいぜい3日坊主で終わってしまいます。ご家庭においては、お父様、お母様の出番だと思いますので、是非、余裕のある範囲で、子どもの音読にお付き合いください。かなり高い確率で状況が改善されると思われます。





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