【2021年度甲陽学院1日目】差のついた問題(算数)

こちらは2020年度、2021年度の甲陽学院の入学考査成績概要です。

2021年度の受験者数は前年とほぼ同じで、安定した人気と言えます。合格最低点も285点/500点とほぼ前年並みですが、科目ごとの難易度には変化がありました。

受験者平均点を見ると、2021年度は国語と理科が難化し、算数は比較的取り組みやすい年度でした。

 

それでは1日目の算数を見てみましょう。

 

【甲陽学院1日目問題】

 

とてもわかりやすい構成です。

1枚目を見ると【1】計算と角の大きさ、【2】仕事算、【3】立体図形の切断面です。これらはいずれも落としてはならない問題です。

近年、甲陽では【2】のような、塾テキストにある発展問題の典型パターンの出題が見られます。

 

甲陽学院の意図としては、定番の問題をちゃんと解ける力を重んじているのでしょう。

 

一方、2枚目を見ると【4】場合の数、【5】相似な図形を見つけ出す平面図形、【6】速さのつるかめ算の出題で、差のつく問題となっておりました。(ただし、【6】の(1)(2)は落としてはならない問題です。)

 

ですので、2021年度の1日目はおおむね、「1枚目で失点しない力、2枚目で難問を解く力を試す構成」と言えます。

 

【解答・解説】

【1】(1)41 (2)36、12

【2】(1)29日目 (2)A:8日、B:24日、C:12日

【3】(1)7/4倍 (2)22/9倍

【4】(1)41個  (2)432個

(1)1917より大きく、2021より小さいということは、「コウヨウ数」は、19▢▢か20▢▢となります。

(ⅰ)19▢▢の場合、さらに場合分けをすると次の3パターンとなります。

➀1が2つのとき。さらに場合分けをすると次の2パターンとなり、それぞれの場合の数を考えます。

191▢ → 「8」の1通り

19▢1 → 「2,3,4,5,6,7,8」の7通り

➁9が2つのとき。さらに場合分けをすると次の2パターンとなり、それぞれの場合の数を考えます。

199▢ → 「0,2,3,4,5,6,7,8」の8通り

19▢9 → 「2,3,4,5,6,7,8」の7通り

③▢が同じ数のとき。場合の数を考えます。

19▢▢ → 「2,3,4,5,6,7,8」の7通り

(ⅱ)20▢▢の場合、さらに場合分けをすると次の3パターンになります。

➀2が2つのとき。さらに場合分けをすると次の2パターンとなり、それぞれの場合の数を考えます。

202▢ → あてはまる数は「なし」

20▢2 → 「1」の1通り

➁0が2つのとき。さらに場合分けをすると次の2パターンとなり、それぞれの場合の数を考えます。

200▢ → 「1,3,4,5,6,7,8,9」の8通り

20▢0 → 「1」の1通り

③▢が同じ数のとき。場合の数を考えます。

20▢▢ → 「1」の1通り

よって、(ⅰ)(ⅱ)より  30+11=41(通り)・・・答え

(2) 「コウヨウ数」は、2が1つか2つになります。

(ⅰ)2が2つのとき、22▢△、2▢2△、2▢△2のいずれかとなります。よって、₉P₂×3=216(通り)

(ⅱ)2が1つのとき、2▢▢△、2▢△▢、2△▢▢のいずれかとなります。よって、₉P₂×3=216(通り)

したがって、(ⅰ)(ⅱ)より、216×2=432(通り)・・・答え

 

【5】AB=4㎝,BE=8/3㎝,AC=58/9㎝

(解説)

△ABCにおいて、∠A=∠Cより △ABCは二等辺三角形であることがわかる。

よって、AB=BC=4(㎝)・・・答え

角に着目すると、△DBCと△CBEが相似であることがわかります。

△DBCにおいて、DB:BC:CD=6:4:3であることから、BE=BC×4/6=8/3(㎝)・・・答え

また、角に注目すると、△ABEと△DCEも相似であることがわかります。

AB:DC=4:3より相似比は4:3です。

よって AE=DE×4/3=(BD-BE)×4/3=10/3×4/3=40/9

CE=BE×3/4=2

したがって、AC=40/9+2=58/9(㎝)・・・答え

 

【6】(1)4時間 (2)9.1時間 (3)B君の上りの速さ:時速30/11㎞,B君のかかる時間:41/6時間

(解説)

(1)つるかめ算です。

(7×5-23)÷(5-2)=4(時間)・・・答え

(2)2×4=8(km)⇐行きの上り坂の合計  5×(7-4)=15(km)⇐行きの下り坂の合計

帰りは、上りと下りが逆になるので、8/5+15/2=9.1(時間)・・・答え

(3)もう一度、つるかめ算をします。

(5×4-11)÷(5-2)=3(時間)

2×3=6(km)⇐P村からQ村に行くときの上り坂

5×(4-3)=5(km)⇐P村からQ村に行くときの上り坂

15-5=10(km)⇐ R村からQ村に行くときの上り坂

8-6=2(km)⇐ R村からQ村に行くときの下り坂

10÷(4-2÷6)=30/11(km/時)・・・答え

8/6+15÷30/11=41/6(時間)・・・答え

 

【6】は過去によく出たタイプの速さの問題ですが、【6】の出題を見ると、出題傾向が、過去によく出たものに回帰している印象を強めます。甲陽志望者は、早い段階から、過去問20年分は解き進めておくのが得策ですね。

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